ミドリガメの飼い方 Kame? TOP
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ミドリガメの繁殖

【はじめに】
 カメの繁殖は簡単なようで結構難しいようです。 でもカメを飼っていればやってみたくなることであり、成功すれば感動的な経験にもなるでしょう。 ただ、やはり最初に考えたいのは生まれてくる小さなカメたちのことです。 慣れない繁殖を試みることで温度管理に失敗したりすると、様々な奇形のカメが生まれる可能性もあります。 健康な個体ならともかく、たとえ奇形のカメが生まれてしまったとしても、必ず責任を持って飼育し、終生かわいがってあげましょう。 それが出来ないのであれば、興味本位に繁殖をさせるべきではないと思います。


【繁殖が可能になる年齢】
 オスは生後2年〜4年、メスは5年〜7年で繁殖が可能になります。
オスの第二次性徴として前足の爪が長く伸びます。 一般的に15歳以上になると繁殖能力が弱まり、産卵しても無精卵の確率が高くなるようです。


【冬眠は必要?】
 通常屋外で飼育しているカメや、人為的に冬眠をさせているカメ(成体)は冬眠から覚めると交尾活動をさかんにするようになります。 それに従って産卵も5月〜8月の間に行われます。
ニホンイシガメやクサガメは冬眠をさせないとホルモンのバランスがずれるのか、産卵をしても無精卵だったりして孵化は難しいようです。 しかしミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)については、特別冬眠をさせなくても普通に繁殖活動を行うことができるようです。 したがって周期性を持たず1年を通しての繁殖活動が可能なのです。


【求愛と交尾】
 ミシシッピアカミミガメのオスは、長い爪をメスの前でヒラヒラと動かします。メスの上に乗り、頭の上で動かすこともあるそうです。 それに対し、メスはオスが気に入れば逃げるのをやめ、交尾を始めます。 気に入らない場合は逃げつづけますが、オスにしつこく追いまわされることでストレスになり、死んでしまうこともあるそうなのでこういった場合は隔離させましょう。
オスがメスを傷つけないように、またメスのストレスを軽減させるため、1匹のオスに対してメスの数を多くすることも考えてみましょう。



【産卵】
 交尾から産卵までの期間は通常1ヶ月〜4ヶ月です。1回の産卵を平均で年3回程度行うようです。
産卵前のメスはエサを食べなくなり、産卵場所を探してあちこちを掘り始めます。 気に入った場所が見つかればオシッコで土を柔らかくして後ろ足で穴を掘り、一度に数個〜十数個の卵を産みます。 気に入った場所が見つからない場合は、水中や陸場に産んでしまうことがあります。 そうしたら早急に卵を取り出し、孵化容器に移します。卵が転がったりしてしまうと孵化率は低くなります。 これは発生し始めた胚の位置が変わってしまうことにより発生が止まってしまうからです。


【孵化設備】
 メスが産卵したのを確認したら、24時間以内に孵化容器に移します。 このとき必ず注意するのは、産卵された状態で上になる位置に柔らかいペンなどで印をつけ、その位置を上に保った状態で孵化容器にも移します。
タッパーなどの容器に土(ヤシガラ土、ピートモス、赤玉土を同量ずつ混ぜたもの)か、水苔に充分に水を含ませ、卵を半分位埋めます。 その後タッパーのフタを閉めますが、その際フタに幾つか穴を開けるか、フタを少しずらしておきます。 卵も呼吸をしているからです。
温度は26〜30℃を保ちます。30℃のパネルヒーターを敷いたり、サーモスタットを設置して電球で保温する方法もあります。
その後は土や水苔が乾燥しないよう気をつけます。霧吹きやスポイトなどを使って周りから湿らせますが、卵を直接濡らさないよう注意してください。 乾燥もよくありませんが、湿らせ過ぎても孵化率が悪くなるようです。


【孵化後に気をつけること】
 適温に保たれた状態だと通常、約2ヶ月で卵は孵化します。3ヶ月を過ぎても孵化しない場合は卵が死んでいる可能性もあります。
孵化するまでの温度が27〜29℃位ならメス、温度が低かったり、逆に高い場合はオスが産まれる確率が高くなるそうです。
孵化したらしばらく容器の土、または水苔の上に置いたままにするか、同じ状態の容器をもう一つ用意し、孵化した子ガメから順に移します。 すぐに水に入れると、死んでしまうこともあるようです。
孵化したばかりの子ガメには、卵黄を吸収していたヘソの跡が残っています。これは1週間ほどで体内に吸収されます。この間はエサを与えなくても大丈夫です。 また甲羅が非常に柔らかいので、へこませないよう取り扱いに注意しましょう。1週間〜10日程度経過し、甲羅が硬くなったら水を入れた容器に移してみましょう。
孵化したばかりの子ガメは泳ぎが下手なので、水深は甲羅が出るくらい浅めにし、日光浴をたくさんさせてあげましょう。
そしてこの頃からエサを与えます。最初のうちは赤虫や切ったミミズなどの生餌を与えてみます。慣れてきたら栄養バランスの良い配合飼料に切り替えてみましょう。
また、小さいカメは体質が弱く低温に弱いので温度の管理をまめにし、いじりすぎないようにしましょう。